聞 き 手:和田会長は、どのようなきっかけで『法身宗』と出会われたのですか?
和田会長:もう20年以上前になりますが、台湾の友人に話を聞いたのが最初です。その方、林振龍(リン・チャンロン)さんは、その当時から法身研究会を開いていたのです。
定期的に多くの人が集まって、何やら活動をしている様子に興味を持ち、林さんに「何をしているのか?」と尋ねましたが、すぐに教えてくれませんでした。
どうしても知りたいと何度もお願いして、ようやくお話をしてくれたのが、“本体”との交流を実践する方法でした。それは宗七力(ソン・チーリー)先生が指導されている、真の自分に出会うための教えです。
「私たちの内面には、本体、つまり真の自分があります。ほとんどの人は、真の自分が眠ったままで、光(法性の光、内なる神)が消えている状態です。内なる神を動かすには、ひたすら感謝を送って毎日交流すること。続けていると、いずれ光が外側に姿を現してくれます」。
このように林さんに教えていただきました。感謝することならいつどこにいてもできる、どこかのお寺や教会へ通う必要もないし、お金もかからないなら自分にもできそうだと思い、その日から実践し始めたのです。
聞 き 手:“本体”について説明していただけますか?
和田会長:“本体”とは内側の本当の自分です。それは魂であり、神としての自分自身とも言えるでしょう。
自分の内側に向かって、いつも感謝することがとても大切です。本体を自分の親に例えることができます。中と交流するというのは、うれしいことはもちろん、悲しいことや辛いこと、うまくいったこと、うまくいかなかったことなど、なんでも親に報告するのと同じ感覚です。
聞 き 手:真の自分との交流とは、具体的に何をするのですか?
和田会長:自分の肉体の内側に、神様としてもう一人の自分がいるという考え方を、まず受け入れることが基本です。それを認識したら、真の自分と交流する方法は自由で、やり方に決まりは特にありません。
私の場合をお話しすると、朝、顔を洗うとき、鏡に映る姿を「真の自分」だと思って、その顔を見ながらこのように伝えます。
「私の肉体と私の本体が一緒になって、今日で◯年◯か月◯日目です。ありがとうございます。1日よろしくお願いします」。
そしてお茶を飲むときは、まず一口目は中に向かって「本体、お茶をどうぞ」と伝え、二口目を肉体の自分が飲みます。
聞 き 手:声に出して伝えるのですか?
和田会長:どちらでも構いません。他に誰かいるときなど、声に出さず意識だけでもいいのです。電車に乗っているとき、歩いているときなども交流できます。
「本体、いま会社へ向かっています」「これから営業に行きます」などと中の自分に伝えればいいし、夜は「今日はお疲れ様でした。今から寝ます。本体、おやすみなさい」と言って眠りにつく。
このように、1日の間に何度も内側に声をかけることが、本体との交流になるのです。
聞 き 手:やってみて、どんな変化を感じられましたか?
和田会長:中の自分との交流を意識的に続けてしばらくすると、精神的に安定していることに気づきました。以前なら、周りの人間の言動にイライラしたり怒ってしまうことがありましたが、そういうことがなくなり、とても気持ちが楽なのです。
真の自分と毎日交流することが習慣になると、内なる光が活性化した状態になり、やがて現実面にも変化が現れ始めます。
聞 き 手:どのような現象が起こってくるのですか?
和田会長:肉体の外側へエネルギーが自然に出て行き、ある日ふと肉眼で光が見えたり、コップを表すことができたり、宋先生や自分の分身が現れたりと、不思議な現象を体験するようになるのです。その体験は人それぞれです。
例えば、宋先生の分身から光を受けて病が治ってしまった人、宋先生の大きな手が現れ池で溺れた子供をすくい上げてもらったという人、入社試験のときに自分の分身が隣でアドバイスしてくれたという人、亡くなったご主人の分身とともに生活しているという人----本当に色々なケースがあります。いったん分身を表せると、奇跡のようなことが度々起こってくるようになるのです。
聞 き 手:「分身」というのはどう解釈したらいいですか?
和田会長:分身とは、真の自分が現れたものと言えます。内側の真の自分の光が発動して、エネルギー的に肉体の外側へ出て行くと、それが光や風景や分身など、目に見える物質として具体的に現れてくるのです。それはイメージなどではなく、現実そのもののリアルな感覚があります。
分身は見たい見たいと思って見えるわけではなく、あるときふいに現れるもので、執着はかえって邪魔になります。信じて交流を続けていくと、あるとき自分の分身との対面が起こるのです。
一度自分の分身が見えたら、日々その自分と会話ができます。分身が表れると、このうえない喜びと感謝の思いが溢れてきます。同時に、肉体意識が低くなるので、現実の問題であれこれ悩むことがなくなっていきます。
聞 き 手:分身が見えるというのは、にわかに信じがたいのですが---。
和田会長:真の自分とは内なる神様ですから、全知全能の力を持ち、五感を超えた感覚があります。「分身など見えるわけがない」というのは肉体意識に囚われているからです。
その制限を外して、本体の無限の力を引き出すのが法身です。誰にも本体があるわけですから、誰でも分身を現せるはずなのです。
また、分身が現せると、「天食」を食べることができます。その時、食べたい物を本体が現してくれるのです。お寿司が食べたいと思えば、お寿司が目の前に現れて、口にすると本物以上に美味しくて、お腹もちゃんと満たされます。
もし災害が起きて、食べ物がすぐに調達できなくても、本体が食べたいものを現してくれます。困ったときも真の自分が必ず助けてくれると知っていると、未来への心配がいらなくなるでしょう。
聞 き 手:分身を見たときは、どのような体験でしたか?
和田会長:私が初めて自分の分身を見たのは、本体との交流を始めて3〜4ヶ月ほどした頃、場所は空港でした。並行するエレベーターに、もう一人の私が乗っている姿が見えて、感激したのを今でも覚えています。それ以来、自分の分身と直に交流することもできるようになりました。誰でもそうですが、分身が見えると、嬉しくて気分が高揚します。
私の場合、目覚めたときや寝る前など、何も考えず、ぼーっとしているときに、分身がふっと現れてくれます。ストレス過多の思考をストップして、リラックスする時間を持つことが大事だと思います。
聞 き 手:『法身宗』に取り組んでよかったと思う体験はどんなことですか?
和田会長:私は法身のおかげで救われた経験があります。2011年の東日本大震災後、世の中全体が自粛ムードで、私が経営する飲食店も大打撃を受けました。
売上がどん底まで落ちて、普通なら心配でマイナスの発想に陥りそうですが、私はそれまで通り、自分の内側にひたすら感謝を続け、目の前のやるべきことに取り組みました。現象に気持ちが揺れたりせず、「大丈夫。必ずよくなる」と前向きでいられました。
その当時、お客様の安心安全を第一に考え、レストランの食材をより良いものに変え、食材の放射能測定値を表示するようにしたのです。そうしたら、テレビの取材が舞い込み、お客様が入るようになって---2〜3ヶ月後には、開店以来、最高の売り上げを記録しました。
現世利益を求めるのではなく、真の自分に感謝する法身宗の生き方が、すでに身についていたことが幸運につながったのだと思います。
聞 き 手:最後に、『法身宗』に興味のある方へメッセージをお願いします。
和田会長:ストレス過多のこの時代で、本当の意味で、心身が健康で幸せな人生を送ることは簡単ではありません。未来はどうなるのか?と不安を抱えるのも無理ないでしょう。
けれど、真の自分の存在を信じて交流を続けていると、人智を超えた力が働いて、必ず良い方に導かれます。なぜなら、私たちはもともと神と繋がっていて、健康で豊かで幸せに生きる方が当たり前なのです。
『法身宗』は分身を表すことが目的ではなく、大事なのは、内なる神と一体になり“本当の自分”を生きることです。私は日々心が自由で穏やかでいられることが、法身の一番の効果と感じています。ご自身がどう取り組むかで、その効果をいくらでも見出していただけるでしょう。
ご興味を持たれた方は、定期的に勉強会を開催していますので、お気軽にご参加ください。